病人が注意をひくものを何も持たないで、時間をすごすならば、自分の事に考えを集中し、かつ病的になり、神経がいらだってくる。多くの場合、気分の悪いことばかり考え、ついに実際よりも自分の症状をずっと悪く思い込み、自分では何もできないような気になってしまう。
こうした場合にはすべてよく指導の行きとどいた肉体運動が効果的な治療となり、ある場合には健康回復のためになくてはならないのものとなる。手を働かすときには意志がそれに伴うが、こうした病人にとって必要なのはこの意志の覚醒である。意志が眠ってしまうと想像力が異常となり、病気に抵抗できなくなる。
不活動はたいていの病人にとって一番大きな害になる。有用な軽度の労働は良心を過労させず、かえって病者によい影響を及ぼし、筋肉を強め、循環をよくし、この多忙な社会にあって、自分が全く不必要な人間ではないという満足感を病人に与える。最初はわずかなことしかできないかもしれないが、間もなく体力が増進していくのに気づき、働きの量も、これにともなって増し加えていくことができる。
運動は消化器の機能を健全にし、胃弱な者を助ける。食事直後の過激な勉強、乱暴な運動は消化の働きを妨げるが、食後姿勢を正しくして短距離の散歩をすることは大いに益となる。
~ミニストリーオブヒーリング 治療法の活用~
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