明らかに災いの予告と思われる夢に大いに悩まされた王は、それを「博士、法術士、カルデヤびと、占い師」に語った。しかし、夢は非常に明白であるにもかかわらず知者たちの中にそれを解き明かしうる者は1人もいなかった。
ただ神を愛し恐れる者だけが、天国の神秘を理解することができるという事実が、この偶像教国においてもう1度あかしされるのであった。王は困惑して、誠実と節操、また比類ない知恵の持ち主として尊ばれていた彼のしもベダニエルを召し出した。
ダニエルが招きに答えて王の前に立ったとき、ネブカデネザルは言った。「博士の長ベルテシャザルよ、わたしは知っている。聖なる神の霊があなたのうちにやどっているから、どんな秘密もあなたにはむずかしいことはない。ここにわたしが見た夢がある。その解き明かしをわたしに告げなさい。」ネブカデネザルは夢を語ったあとで言った、「ベルテシャザルよ、あなたはその解き明かしをわたしに告げなさい。わが国の知者たちは、いずれもその解き明かしを、わたしに示すことができなかったけれども、あなたにはそれができる。あなたのうちには聖なる神の霊がやどっているからだ」(同4:9、18)。
ダニエルにとって夢の意味は明らかであった。そしてその意義は彼を驚かせた。「ダニエルは、しばらくのあいだ驚き、思い悩んだ」。王はダニエルのためらいと悩みを見て、彼のしもべに同情をあらわした。「ベルテシャザルよ、あなたはこの夢と、その解き明かしのために、悩むには及ばない」と王は言った(同4:19上句)。
国と指導者 第42章 真の偉大さとは何か
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