キリスト教会は、はじめパウロがローマを訪問すると知った時、その町に福音の著しい勝利を期待していた。パウロは多くの地に真理を携えて行き、大都市で真理を宣べ伝えていた。この信仰の闘士は世界の大都市ローマにおいても、立派に魂をキリストに導くのではないだろうか。しかし、パウロが捕らわれ人としてローマに行ったという知らせによって彼らの希望はくじかれた。彼らはかつてこの大中心地に確立された福音がすべての国々に速やかに伝えられて、この地上における支配的な力となることを確信して、待ち望んでいた。それだけに彼らの失望は大きかった。人間の期待ははずれた。しかし神の目的ははずれなかった。 艱難から栄光へ 第44章 ネロの宮廷
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