2023年3月10日金曜日

愛は、すばやく発見する。

昔、意気揚々となんの深い考えもなく父の家を出た青年は、それが父の心にどんな痛みと寂しさを残したかを夢想だにしなかった。非道な仲間たちと踊ったり、騒いだりしていた時に、それが自分の家庭にどんな暗い影を投げたかは考えてもみなかった。ところが、今、疲労のため痛む足どりで、彼が家路をたどる時にも、彼の帰りを待ちわびている人があるのを彼は知らないのである。放蕩息子が、「まだ遠く離れていたのに」、父は彼の姿を認めた。愛は、すばやく発見する。長年の罪の生活のために変わり果てた姿であっても、父の目から子を隠すことはできなかった。父は「哀れに思って走り寄り、その首を」しっかりと温かく抱きしめたのである。各時代の希望 第16章 本心に立ちかえった青年

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